キックボクシング観戦記
わたしが普段出かけるようなところは「女性率85%以上」がざらですから、こんな男臭い場所は我ながら珍しいんですのよオホホ。
しかも、人生初の格闘技観戦なんだもの!
どんななんだろう、どきどきするわあ(゚∀゚*)
JR水道橋駅で降り、東京ドーム手前の青いビルへ。
満員のエレベーターを避け、落書きだらけの狭い階段を5階まで昇ると、そこは後楽園ホール…
嗚呼なつかしや、我が青春の想い出の地よ(T^T
~ここから回想~ハッと現実に戻ったところで席を探します。
このホール、競技ダンスの試合も開催されるので、大学時代によく通ったものですよ(競技ダンスサークルだった)。
当日は朝早いから、前日の夜、会場設営の準備に集まるんです。
そうすると、ちょうど試合を終えたプロレスの人たちが片づけをしてたりしてね…
向こうは女子プロレス、こっちはスーツ姿にダンス用のすんごい高いシニヨン(ちなみに男性は当時の規則で七三分け&学ラン)、が黙々と作業してるという非日常的な光景もしばしばでした。
廊下でキューティー鈴木さんとすれ違ったのを覚えてます。ちっちゃかったのぅ…
~以上、回想終わり~
残念ながらリングの正面じゃなくて後ろ側(正面や後ろがあるってことも、ここに来て初めて知った)だったんだけど、高さ的には選手と目線が同じぐらいで見やすそう。
しかし、階段席ってシートが木で堅いし背もたれもないし、長時間見るのは腰痛持ちにはつらいなあ(´Д`) どうにかなんないの?
◆この日は、全日本キックボクシング連盟開催の「SWORD FIGHT 2006~日本VSタイ・5対5マッチ~」というイベントでした。
17時開場で、まずはオープニングファイトが3試合。
まだまだ経験の浅いフレッシュな選手たち。でも、第三試合にもなると、服装や髪型のちょっと派手めな人が登場したりして。
個人的にそういうタイプの選手は苦手なので、つい対戦相手の方を応援してしまったりして。
その対戦相手は生真面目な雰囲気で、最初おどおどと逃げ回っているように見えて、おいこらー!と思ったんだけど、そのうちガンガン向かっていくようになって目つきも鋭くなって、最終的にはKOで勝ってしまった。よし!!

・空気が異様に湿布くさい。
・リングアナの独特のイントネーションは笑わずにはいられない。
・女性客はほそーーーい美人だらけ、そんでもってちょっぴりケバい。なんかそんな気はしていたけど予想以上だった。
・試合前に、ご贔屓から「激励賞」という名のご祝儀が渡される(リングアナがスポンサーの名前を読み上げる)。最初、相撲の懸賞金みたく勝った方がもらえるのかと思ったら、もらえる選手は最初から指名されていた。
・ラウンドの合間、各選手のセコンドの動きが面白かった。椅子にどっかと座り込む選手に水を飲ませ、頭にかけ、血をぬぐい、身体中をもみほぐし、何やら塗りつけ、指示を出し…スピード勝負なのね。
・最終試合の後に表彰式やインタビューなどはないらしく、終わるや否や観客は速攻席を立つ。※試合後にイベントがある場合もあり

日本人とタイ人の選手5名ずつがリングに上がり、藤原会長という人がご挨拶。
「WBCでは日本が韓国に圧勝しました。」とかなんとか言っていました。
ふと気づくと、ホールはもう満席。なんでもこの日は満員御礼だったそうです。
真っ暗な場内、リング中央に立ったアナウンサーにスポットライトが当たって、「赤コーナー、なんとか選手の入場です!」とか叫ぶと、そうそう、こんなのTVで見たことある!という感じ。

今まではリングのすぐそばから入場していた選手も、2階席後方からスポットライトを浴びて登場し、入場曲の流れる中、客席の間を通ってリングへ!
…関係ないけど、入場曲って選手が自分の好きな曲を選ぶんだよね?
まぁ、普通はノリのいいやる気の出るような曲を選ぶんだろうけど、自分の趣味に走っちゃう人とかいないのかなあ。あまりにもさぶい選曲で客席を凍りつかせる人とか。自らの歌声を響かせたい人とか。トレーナーが止めるのかなあ?他の選手と好きな歌がかぶったらどうするのか、同じ歌を違う選手がまたかけるのはアリなのか。興味は尽きません(どうでもいい)。

人によってやり方は違うらしいけど、多かったのはこんな感じ…。
リングを囲む四隅の柱に額をつけて祈る。→リング中央でひざまずき、額をつけてよく祈る。→四方に向かって、ひざを上げて回したり、両手をかかげてくるくる回したりして踊る。
「教師に礼を示し、自己の競争心を高める」ために行われるものなんだそうです。
踊りというよりストレッチっぽいけれど、こういう儀式を尊重するのはいいな、と思う。
両手をくるくる回しながら、たんた・たんた・たんとステップを踏むのがかわいい。

本日の個人的メイン、山本元気選手!
全日本フェザー級1位(前チャンピオン)なんですよ。
この人を応援しに来たの~(>▽<
前にお会いしたことがあるんだけど、礼儀正しい好青年なの!この日も、廊下で見かけた時、向こうから声をかけてくれたんだ。試合直前なのにこの気配り、マヨ感激。
ゴングが鳴って試合開始!
初っ端から動くなあ、速くて目が全然追いつかない。パンチやキックが肉に当たるバチンッという音が響くたび、「うぉっ」「おー」と歓声が上がる。
うわっ今キックもらった?でも平気そう、いけるいける、元気選手頑張れ~
あっと、いったん分かれて組みなおす?のかな?元気選手がリングの中央に歩いてくわ。頑張…
…あらやだ

と思ったら倒れたままでカウント10、1R2分44秒であっけなく勝っちゃいました。
なんでも、左フックからのボディーブローが決まってた…らしいです。見てないけど。
くらってから二、三拍置いてドーンと倒れたので、何事かと思いましたよ。
しかし…
メインが3分弱で終わっちゃった~。
嬉しいけどなんか寂しいんですけどーー!


強くてかっこいい勝ち方だった。勝った瞬間、うおーー!!と叫んでしまいましたよ。
(参考記事:Yahoo Sports Naviの試合詳細)
おかげで、あとは気楽に見れるわ。
そうそう、頭にかぶっているのは「モンコン」というらしい。
ワイクーの後、トレーナーが(大事な頭に触るので、これも祈りを捧げてから)取り外し、コーナーポストに引っ掛けたり、他の人が大事そうに持ち去ったり。

5Rが長くて飽きた。
でも、このタイ人選手の踊りは面白かったです。

一歩も引かずに果敢に突っ込んでいき、ミドル蹴られたらきっちりローを蹴り返し、バックブローも決まり、見ごたえのある試合でしたよ。
子なきじじい?とかマタギ?とか思ってごめんなさい(反省)
(参考記事:Yahoo Sports Naviの試合詳細)
◆第九試合・大将戦…
入場の時、ワンロップ・ウィラサクレック選手団の先頭に立ったトレーナーが異様にノリノリで、前に進まずにその場で踊りまくるため、通路上で大渋滞を起こしていた。お前の試合かよ!( ̄▽ ̄;
面白いけどなんかムカつくおっさんだなあ(選手関係ない)、と思いながら試合開始。
そしたら…
強いんですよ。めちゃめちゃ強いの、ワンロップ選手!!
攻撃が速いわ重いわ、素人目にも分かるんです。
あんなのまともにくらったら死ぬ。超死ぬ!(><。
怖えええぇぇと怯えていたら、3RでTKO勝ちしてしまいました。「恐怖の切り裂き魔」って言うんですってよ。あれは無理よ、勝てないよ~。
さすがタイ人、強いんですね。驚きました…
(参考記事:Yahoo Sports Naviの試合詳細)
◆対抗戦は結局、2勝・2敗・1分け。
副将&大将が負けてしまって残念だったけど、初の格闘技観戦はカルチャーショックの連続、面白かったです!
また行きたい、今回は圧倒されるばかりだったから、次は大きな声で応援してみたいな~。
◆関連記事:6/11全日本キックボクシング「Triumph」(後楽園ホール)も観てきました。
この記事から5つほど、この興行の感想です。
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