2009/03/20

くわがたツマミ第64話「春の虫祭り」

◆「くわがたツマミ」は、ライブドアネットアニメで配信されている、「やわらか戦車」の作家ラレコさんの別シリーズ。
昆虫のパパと元パリコレモデルのママの間に生まれた昆虫と人間のハーフ、ツマミちゃんが主人公なの。

このシリーズが第64(ムシ)回ということで、期間限定で「春の虫祭り」を開催中なのだ!
どんなアニメになってるか… を言っちゃうとつまらないので、これはぜひ、自分の目で見てびっくりしてもらいたいと思います♪
凄く良くできてるFlashなの。超かわいいんだよっ

◆くわがたツマミといえば、今やってる東京国際アニメフェアで、ツマミちゃんのコスプレをしたコンパニオンがいて驚いたわ。写真がGIGAZINEのニュースに載っていたので、こちらもぜひ。
#kwoutで切り抜いて写真を貼ろうと思ったら、ページが長いせいか、その上にいるコンパニオンのところで切れちゃってて無理だった。くやしい…

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2009/02/28

やわらか戦車 episode20 "You've got mail"

◆「やわらか戦車」は一番初期の、歌オンリーの回しか見たことなかったんだけど、今ってストーリーがあるのね。
みんなしゃべるのね。でも、声も全員、作者のラレコさんだw
久しぶりに見て、ちょっと驚きました。

で、最新作がとっても可愛い面白かったので、ぜひ紹介しなくては!と思って。
なんと、恋の話なのよ。笑ったわー。
兄者かわいいよ~。戦車たちかわいいよ~。
90式先輩、も… まぁ、かわいいっちゃかわいいか。

面白かったのは「やわらか戦車 episode20 "You've got mail"」
なんだけど、一応話が続いてるので、できれば前回の「やわらか戦車 episode19 "type 90"」から見てみてっ。

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英国王室史上最大のスキャンダル/『ブーリン家の姉妹』フィリッパ・グレゴリー

◆フィリッパ・グレゴリー著『ブーリン家の姉妹』上・下を読んだのだ。
結婚と離婚を繰り返し、ローマ・カトリック教会から破門された「青ひげ公」ヘンリー8世。
彼に仕え、野望を燃やす新興貴族ブーリン家。
そのミッションは、「一族の娘を、ヘンリー王のベッドにもぐりこませる」こと!
寵愛を得て、次の王となる男児を産むのは、姉のアンか?妹のメアリーか?
ブーリン家の姉妹の戦いの火蓋が、切って落とされる!
…みたいなお話。

#これ、去年の秋に映画が公開されてたのよね。(映画「ブーリン家の姉妹」公式サイト)
#表紙のアン(ナタリー・ポートマン)がすっごく綺麗なので、観ておけばよかった!って今更思う

ブーリン家の姉妹〈上〉 (集英社文庫)

◆長いし歴史もの(史実を基にしたフィクション)だから苦戦するかなーと思いきや、面白くて一気読み。
なんていうか、↑に書いたとおり超下世話なので、女性週刊誌のゴシップ記事読んでるみたいな気になってしまった。
タイムマシンでパパラッチ送り込みたい~。面白い写真撮れそう!

怖い絵2◆王の跡継ぎを娘に産ませて一族が栄えるなんて話は、歴史上よくあること。
その辺のドロドロは、日本の小説だと源氏物語が代表作かなぁ。ドラマなら「大奥」かしら。

でも、日本だともう少し誘い方も慎ましやかと言うか、ここまで明け透けじゃなかったと思うんだよねー。
このイギリス王室はダイレクトすぎ&乱れすぎてて唖然とする。
そりゃ国民も怒るわ。

ヘンリー8世の場合、どうしても跡継ぎの男子が生まれないプレッシャーに苦しんでいたとも言えるんだけど、それにしたって妻6人のとっかえひっかえは身勝手でしょうよ。

そういえば、この王様の肖像画、「怖い絵2」で紹介されてたぞ。
インテリかつスポーツ万能、だったらしいけど、目が怖くてさ。
まったく人間味が感じられなかった。

◆「姉だけには」「妹だけには」負けたくない競争心と、それを上回る心の絆。
王と一族の野望に翻弄されながら、懸命に生き抜いた女たち(離縁された前王妃も含めて)の姿は見事です。

歴史の知識がなくても問題なく読めるので、宮廷陰謀劇と、ゴシップ記事wの好きな方にもおすすめ~。

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2008/10/07

子どもにはもったいないダークさ。/『ダレン・シャン』シリーズ

ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)◆どこにでもいる普通の少年、ダレン・シャン。
パパとママ、生意気だけど可愛い妹と暮らし、学校では友人たちとサッカーに熱中する。
ところが、ある日、街に来た怪しげなサーカス「シルク・ド・フリーク」に親友と出かけたことから、彼の生活は一変してしまう。
伝説の存在「バンパイア」と取引をするはめになり、彼に血を流し込まれ、半バンパイアにされてしまったのだ…!

◆と、こんな感じで始まる「ダレン・シャン」全12巻。
小学校高学年~中学生向けに書かれたダークファンタジーを読んでみました。

「ハリー・ポッター」以来、雨後のタケノコのよーにボコボコ出版され続けるジュブナイルのファンタジーのひとつ、という印象ですが、この作品の特徴は、なんと言ってもダークさにあるかと。

第一巻のサブタイトルが「奇怪なサーカス」となっている通り、最初に「シルク・ド・フリーク」というサーカス団が出てきます。作品を通して重要な位置を占めるこのサーカス団、シルク・ド・ソレイユだのボリショイだの木下だのといったご家族で楽しめる健全(?)なサーカスではありません。フリークショー、見世物小屋です。

「これ、子供向けで大丈夫なのかな」と心配にさせるオープニングから、さらに内容はパワーアップ。
問題のありそうなキャラクターがばんばん出てくるし、登場人物が死にまくる。何も悪くない子どもでさえ死んでしまう(というか無残に殺される)のがきつい。グロテスクな描写も多いです。
そして、終盤になるとストーリー展開がややこしくなり、子どもだと、ラストがどうなったかいまいち理解できないことが多いんじゃないだろうか、という…

こう書いてみると、どう考えても子供向けの本とは思えません(^^;

◆感想としては、面白かったです。
文章が易しくてすらすら読めるとはいえ、12冊だと結構なボリューム。それを最後まで読んじゃいましたからね。

しかし、子どもに読ませたいかというと。
たとえば、甥っ子や姪っ子が小さいうちに読ませたいかというと…

わたしは、読ませたくないな。

個人的に、小学生の頃に江戸川乱歩にハマり、その頃からダークなものが大好きになってしまった人間なので、もし自分が小学生でこれを読んだら夢中になっていただろうと思います(^-^;
ちょっと怖い話のほうが、子どもにウケるんだよね。

でもこれは、さすがに行きすぎ。
主人公の成長や彼を取り巻く人間たち(とも限らない)との友情といったテーマを理解するところまで行かず、単にグロくて怖くて残酷な話にキャーキャー騒いで終わりになってしまう気がする。
子どもが喜ぶからといって、ゆがんだ好奇心を刺激するだけの話を与えるのは、無責任なのではないかしら…
もしあなたの周りのお子さんがこの本を読んでいたら、きちんとフォローしてあげてくださいね~。

◆この内容なら、やはり大人向けにするべきだったのでは。
大人の読者からすると、ジュブナイルでない普通の小説の文章だったらもっと面白かっただろうにというところがとても残念です。

年齢の高い登場人物が多く(バンパイアなんか何百歳だ)、それぞれの性格も人間関係も魅力的だから、そういうところに焦点を当ててほしいのに。そうしたらもっと深みが出たのに。
残酷なシーンだって、変に気を使わずに、書きたいように書けたはず。
もったいないなぁ、と思います。

…やっぱりあれ?大人向けだと売れないから??(^ー^;

◆登場人物の中では、ラーテン・クレプスリーが好きです。
一番人気があるんじゃないかと思うんだけど、どうかしら。

↓以下、主にラスト近辺のネタバレ感想(重大ネタバレあり、未読の方は注意!!)








主人公が成長するに従って、敵→師→父親→同志と変わっていくのが面白かったな。
信念があって頼りになって、時々見せるお茶目さが可愛くて。(しかし、姿を想像すると、どうしても「D.Gray-man」のクロウリーになってしまうのだった)

大好きだったので、彼が死んだシーンはショックで、本を閉じてしまった。
その後の 「実は我輩は生きていたのだ!」「やった、僕たち勝ったんだね!」 → 主人公の妄想でした(しかもクレプスリーは犬死にでした) で追い討ちをかけられたときには、怒りさえ覚えました。趣味悪すぎるぞ!

作者なりの考えがあるんだろうけど、子どもが無残に殺されるのはやっぱり辛かった。
サムもそうだし、シャンカスに至っては(スティーブの残虐さを表すためとはいえ?)、いくらなんでもむごすぎると思うんだよね。あそこまでする必要があったのか、今でも疑問。

◆リトルピープルとしてよみがえったダレンが一人ぼっちで死んでいくラスト自体は、悪くなかった。
光の中、バンパイアの楽園で笑顔のクレプスリーに会えることを願いながら、消えていくダレン…
うん。しみじみしていて良い。
この寂しい結末が、子どもに受け入れられるかどうかは別として(^^;

◆ところが。
ラスト直前のダレンの行動は、どうなんだろう?
過去に飛び、運命を変えたあの日のシルク・ド・フリークに忍び込んで、幼い日の自分を脅して無理やり家に帰らせるというアレです。

これでダレンがクレプスリーと会うことはなくなり、つまり半バンパイアになることも、家族と別れてクレプスリーと長い旅に出ることも、バンパイア将軍としてバンパニーズとの戦いの運命を決めることもなくなり。
代わりに、誰か知らない別の少年が、ダレンが通ってきたはずの長く辛い道を辿ることになるらしい…

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

何十年もかけて培ってきた根性とか度胸とか友情とか、何だったの?
ここまで来て、知らない子に全部丸投げ?
クレプスリーと出会ってないんだから死後に楽園で会ったって分からないし、ていうか人間とバンパイアじゃ行くとこ別なんじゃないのか?ていうか過去がこれだけ変わったら現在のダレンの状況も変わるんじゃないの?どうなってんのそこんとこ(大混乱)

もう、おばちゃんびっくり仰天でしたよw


◆これ、映画化されるって話だけど… どうなるんだろう。
忠実に作ったら全年齢対象ではなくなるだろうし、変にぬるく作っちゃったら、それはもう「ダレン・シャン」ではないしなあ。
難しいところよね。

関係ないけど、クレプスリー役は、渋くて格好良いおじさんがいい!

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2008/10/01

『インシテミル』 / 米澤 穂信

インシテミル◆求人雑誌の片隅に載っていたアルバイト情報。
時給の欄には、何の間違いか、「1120百円」と書かれていた。

1時間につき、112,000円?

この数字が本物ならば、7日間の拘束期間が明けたら、あなたの手には大金が転がり込んでくることになる。 ただし、仕事の内容は一切不明。

…このアルバイト、あなただったら、応募してみますか?それともやめておきますか?

◆って、いかにも怪しいよねえ!
怪しいっていうか、まず最初に、生きて帰れるのかどうかが知りたいよね。

どんなアルバイトかを説明しようとすると、ネタバレになっちゃうんだけど(^^;
皆さんの予想通り、生命にかかわるお仕事です。かなり危険です。
そんな怪しいバイトについ出来心で応募してしまった、ある貧乏な大学生のお話です…
なんだこの可愛らしい表紙w

◆ストーリーは、わりとオーソドックスなミステリー。
用意された舞台といい状況といい、随所にちりばめられた小物といい、古典ミステリーの好きな人ならニヤニヤとツッコミ入れつつ楽しめそう。
あまり読んだことないわって人だと、ピンと来ない部分が多々あるかもしれないな。でも、知識がないと読めないわけではないので大丈夫です。

軽い感じでスイスイ読めますが、スイスイ読めすぎる上に先が気になるので、睡眠不足にならないよう気をつけてください。#わたしはなったσ(^^;

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2008/02/27

彼らはなぜ、走るんだろう。/『風が強く吹いている』三浦しをん

風が強く吹いている◆先日行われた東京マラソン。
TV中継を見ていたら、よく知っている通りがランナーであふれているのが新鮮で、面白かったです。
東京の観光案内としてもいい番組ですよね。現在は日本国内でしか放映されていないらしいですが、ぜひ海外でも放映して東京の街をアピールしてもらいたいな。
長時間の道路封鎖や民放TV局の独占状態(あれはやりすぎだ)といった問題はありますが、新しいお祭りのひとつとして、うまい形で定着すればよいなあと思っています。

周囲では、ランナーこそいなかったけれど、「友人が走るので応援しに行った」「友人がボランティアで参加していた」という人が何人もいました。
応援に行った人などは「来年は私も絶対エントリーする!」と意気込んでいるぐらい、マラソン熱が高まっています。

◆わたしはというと、大の運動オンチで走るのもめちゃめちゃ遅く、100m走で周回遅れに近い記録を叩き出したという輝かしい過去の持ち主。
なので、当然、マラソンだの駅伝だの、やる人の気が知れん。その中継をずーーっと見て応援してる人(例:うちの父)の気も知れん。結果だけ新聞で見りゃいいじゃない! …と思っていました。つい最近までは。

今年のお正月、入院中の父の病室で一緒に箱根駅伝を見ていたら、意外と面白かったんですよね。我が母校が久しぶりに大健闘したせいもあるんですが。
長距離走って、決められた区間をただタラタラ走ればいいってもんじゃないということが、ようやく分かったんです。入念な作戦を立てた上で、ランナーがレースの状況や自分の体調を考えながら組み立てていくものなんですねぇ。 #気づくのが遅い
特に、駅伝は、一本のたすきをメンバーがつないでいくっていう精神性も日本人好みだし、意外な健闘あり思わぬ悲劇ありと、ドラマ性に富んでいる。なるほどー、だからこんなに人気あるのかー、と、ようやく納得が行った次第です。

◆さて、ここで『風が強く吹いている』(三浦しをん)ですよ。

これは、箱根駅伝を目指す若者たちの物語。
とある大学のおんぼろ寮に住む学生が、ある日、ひとりの青年の走りを見かけるところから始まります。
青年はこの春から同じ大学に入る予定で、生活費に困っており、住むところも決まっていない様子。

彼の走りを見て、「ずっと抱いていた夢をついに実現させる時が来た」そう思った学生は、彼を寮に連れて行き寮生たちに紹介します。
そして、新入りが個性豊かなメンバーに馴染んできた頃、歓迎会の席上で爆弾発言をするのです。 「この10人で、箱根駅伝に出よう」と…!

◆まったくの素人がほとんどの上、たった10人しかいない陸上部が、強豪がしのぎを削る箱根駅伝になんて出られるわけがないですよね…
でも、この夢物語には、バカバカしいと一蹴できない魅力があります。
いかにも大学生らしい生活が(少々冗長に思えるほど)のんびり、ゆったりとつづられていくのを読んでいると、季節の移り変わりに従ってどんどん愛着が湧いてきて、彼らの無謀な試みを応援したくなります。
最後の方なんて、結末は気になるけど、彼らと別れるのが寂しくて、先を読みたくない気持ちになってしまうほど。

寮生たちは、好んで苦労なんかしたくない、面白おかしく過ごしていられればそれでいいと考えるような、いかにも今時の普通の子ばかり。
しかしそんな彼らだからこそ、走ることに魅了されていき、夢に向かってひとつになっていくさまに、胸が熱くならずにはいられません。駅伝を沿道やTVの前で応援する人たちの気持ちが、少し分かるようになってくるんです。
スポーツものですが、根性や辛さ、厳しさを前面に出していないので、そういうノリを敬遠しがちな人にも抵抗なく読めるのではないでしょうか。

大学や実業団の陸上部などに取材をされて研究されたそうで、駅伝のコースや走り方についても丹念に描かれていてリアリティがあります。
わたくし、来年の箱根の時は、このお話で得た知識を利用して、箱根通ぶるつもりです!

山口晃氏の日本画ふうのカバーイラストには、10人の寮生と、文中に出てくるさまざまなシーンが精密なタッチで描き込まれています。
きめ細かくてユーモラスで、いかにもこの物語にぴったり。素敵な装丁も、すみずみまでチェックしてください。

◆走ることとともに生きてきたのに、高校陸上部の人間関係に疲れ果て、表舞台から姿を消していた走(かける)。
陸上を愛しながらも足を故障し、満たされない思いを胸に大学を卒業しようとしていたハイジ。
この二人が出会った時、ひとつの夢が生まれ、やがてその熱が周囲を巻き込んで大きく回り始めるのです。
走るって、何だろう。人はどうして、走りたいと思うんだろう。さまざまなことを自分に問いかけながら、箱根駅伝を目指してひたすら走り続ける若者たち。
たった10人の弱小陸上部のチャレンジは、奇跡を起こすことができるのでしょうか?

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2007/07/12

Blogこーしんじょーほー。

レプリークBis Vol.8 (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) ◆「Umbrae Diary別館」の更新情報です。
7月に入ってからというもの、何かに取り憑かれたかのよーに更新しまくってます。ていうか、いい加減にfc2の方を本館と呼べって感じなんですけど。

特に魂込めて書いた、おすすめ記事(自称)はこちら。

◆蜷川幸雄演出/シェイクスピア・オールメール・シリーズ「お気に召すまま」(渋谷シアター・コクーン)観劇レポ&雑感

 ・「一目惚れでなければ、恋にあらず」 ~お気に召すまま~
 ・「お気に召すまま」雑感
 ・「お気に召すまま」雑感・2
 ・「お気に召すまま」が新聞に。

7/6(2日目)に観た感想をつらつらと書いています。
大好きな成宮くんに加え、小栗くんの好演が光り、自然に力入っちゃいました。
来週もう一回だけ行くので、できればさらに更新したいところ!

◆映画「キサラギ」感想
 ・やっぱりアイドルが好き! ~映画「キサラギ」~

舞台の興奮冷めやらぬまま、つい小栗くんの映画まで観に行ってしまいました…
こちらも大変面白く、お勧めの作品です!

ぜひご覧下さいませ(^ー^)

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2007/06/28

シェイクスピア著/松岡和子訳『お気に召すまま』

お気に召すまま−シェイクスピア全集 15 (15) ◆人里離れた「アーデンの森」に集まった者たちの、恋やすれ違い、素朴な暮らしや宮廷の争い…
様々な人間関係が織りなす愉快なシェイクスピア喜劇、「お気に召すまま」。 2004年8月に「蜷川シェイクスピア・シリーズ」第14弾としてさいたま芸術劇場で上演されたこの舞台が、いよいよ、7/5から渋谷「シアター・コクーン」にて再演されます!

◆主演のロザリンド&オーランドーには、初演と同じく成宮寛貴君&小栗旬君ペア。ィヤッホゥ!!
その他にも、前公爵は重厚な吉田鋼太郎さん、皮肉屋ジェイクイズは「蜷川シェイクスピア」に欠かせない高橋洋さん、シーリアはクール・ビューティー月川悠貴さんと、初演で好評だった役者さん揃い。

非常~~~~に人気の高い舞台なので、ファンの声にお応えして、今回は、東京だけでなく大阪・静岡・仙台でも上演されるとか。前回は行けなくて涙を飲んだ人々も、多少は救われたでしょうか。

レプリークBis Vol.8 (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) (HANKYU MOOK) ◆わたしは、「これがS席だったら、A席って一体どこなのさあ?!」と言いたくなるような席ですが(まぁ行けるだけマシというところですか…(;ー;)、2回拝見しに行きます。

ナリさんを観るのは、舞台「魔界転生」以来ですが、あれからさらに経験を積んでいるはず。
キュートで一途なロザリンドがどれだけパワーアップしているか(初演の時以上にテンションが高くなってたらどうしよう…)、楽しみです!

◆ところで、待ちに待った松岡和子訳版 『お気に召すまま』が、ちくま文庫よりようやく発売されました!
もーーー、ずーーーっと待ってたんですよーーーー。
蜷川シェイクスピア(というより最近上演されるシェイクスピア劇はほとんどそうなんじゃ?と思っている)の台本は松岡和子訳バージョンですからね~。
当然、初演時に何度も聞いて覚えてしまったナリさんの台詞も、この方の本なのです。
だから、絶対に手元に置いておきたいと思っていました。

格調高くても少々埃臭い(失礼)古い訳と比べて、若い恋人たちの胸のときめきが伝わってくるような、みずみずしく元気いっぱいの言葉たち。
一方で、元貴族たちの交わす哲学的な会話が物語に深みを出しています。面白いです!

そうそう、本を持っている人は、どのページでも適当に開いて、ぜひ音読してみることをお勧めします。
シェイクスピア劇を演じる役者さんの苦労が、少しだけ分かります(^^;
すっごい大変なの、ほんと!!

ナリさん、頑張ってね♪( ̄▽ ̄)

彩の国シェイクスピア・シリーズ NINAGAWA×W.SHAKESPEARE DVD BOX IV◆2004年、初演時のDVDが発売されました!
今となっては、ちょっと見るのが怖いけどw 初々しいナリさん&小栗くんの舞台が楽しめますよ。

北村一輝さんの「恋の骨折り損」とセットなので(これも楽しかったー!)、美形だらけでウハウハですな。

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2007/06/18

WX320Kレポート:写真を撮ってみる

◆ただ今、Willcomの京セラ「WX320K」新色モニター中です。(到着時の記事はこちら

…しかーし。こんな大事な時に、なんと、fc2ブログの管理画面に入れません(=”=
今までエラーが出たこと、ほとんどなかったのにな~。
なので、しょうがなくココログで書いてみます。

◆今日は、ちょこっと写真を撮ってみたので、それを載せてみます。
夕暮れ時なので薄暗く、携帯カメラにはちょっと厳しい状況ですね。

あ、ちなみに、合計300KB弱のデータを添付してメール送信してみたところ(アンテナ4本)、2分ぐらいかかりました。普通のメールならパパッと送れるんですけど、これだけ重いとさすがにねー。

テスト

全てVGAモードで、最初は画質「ノーマル」で…

あれ?
普通に縦の向きで撮ったはずなのに。なぜ横に…

テスト

これも、なぜか横になってます。
わたしの設定がおかしいのか?

テスト

これは逆に、PHSを横にして撮ったんですよ。

テスト

ナイトモードで。あまり変わらないですね。

テスト

同じく、ナイトモード、画質は「ファイン」です。
うーむ、この場所だと、あまり画質が変わったようには見えないなあ。被写体のセレクトを間違えたか。

070618_ico ◆…写真が横になった原因、わかりました。

「撮影モード」を、「ケータイ(120*160)」「壁紙(240*320)」「連射(240*320)」という縦長サイズの写真が撮れるモードにしておくと写真もそのままで、
「VGA(640*480)」「SXGA(1280*960)」という横長サイズのモードにしておくと、自動的に90度回転されるんですね。
PHSのディスプレイをよく見たら、確かに「横に撮れるよ」的なアイコンが表示されてました。(後で写真追加しますね)

説明書読め、って感じですよね。すみません(--*
#ただ、この「横に撮れるよ」的なアイコンの説明が、マニュアルの何ページにあるかまだ見つけられません。
#どこに説明してあるんだー?!

また、改めて、モブログします。

6/19追記:アイコンの証拠写真載せました。で、でも、分かりにくいです…

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2007/06/13

野沢尚『リミット』

リミット ◆恐ろしかった。
このサスペンスは、とにかく恐ろしかった。
ホラーやサイコミステリが大好きなわたしなのに、『リミット』はどんな恐怖譚よりも怖かった。
今まで「読後最悪感」トップの座を飾っていた桐野夏生『グロテスク』を抜いて、断トツで気分が悪くなった。

主人公は、幼児誘拐事件の担当になった婦人警官。
被害者の母親役として交渉に当たっていた彼女は、犯人から身の凍るような脅迫を受ける。
「お前の息子を誘拐した。返してほしければ、警察を裏切り、身代金の運び役になれ」と…

文章量は少々長めながらも、ノンストップで読みきれるほどの魅力があった。
傷を負い、警察に追われ、ボロボロの幽鬼のような姿になってまでも我が子を追い求める母親の執念。
罪の無い子どもたちに襲いかかる運命の残酷な描写には目を覆いたくなったが、結局、読み終えるまで手を止められなかった。

◆幼児を狙う犯人の真の目的には、背筋が寒くなる。
身近に幼い子どものいる人にはショックが大きいと思うので、読まない方が良い。
いや、逆に、自分の子どもが誘拐される可能性もあるのだ、ということを実感するために、読んで気を引き締めた方がいいのかもしれない。
そして、この物語に出てくるような犯罪が実際に世界で起きていることも、知らなければならないのだろう。

しかし、読み終えて現実に戻ってからも、心がずっしり重い…
事件が解決したとしても、失われた子どもの命も人生も、二度と戻ってこないのだ。
「これはフィクションだから」と自分に言い聞かせても、辛くて悲しい。
どうか、世界中の子どもたちが、何事もなく健やかに育ちますように。そう願わずにはいられない。

◆余談 : うちには今、「早産の兆候あり、絶対安静」と言われて里帰りしている妊婦の妹&甥っ子がおります。
寝てばかりで退屈なので、わたしが代わりに図書館でいろいろ借りてくるのですが、「野沢尚の本が読みたい」というリクエストがありまして…

適当に借りてみたら、これorz

…読み終えた後、そっと図書館に返してきましたw

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